同窓会長  髙島玲子

 自主・誠実・勤勉の校訓は、日本人の古来の美学に基づくものです。

 津名高校の歴史は、1920年(大正9年)1月1日、志筑町立志筑技芸女学校の創立にまで遡ります。当時、諸外国との軋轢が懸念される国際情勢の中、私立中学・女子専門学校の許可などが推進され、アメリカ議会では婦人参政権が可決された節目の年でした。

 以来、1950年(昭和25年)3月30日の昭和天皇来校、1996年(平成8年)5月の硬式野球部兵庫県大会優勝、2005年(平成17年)4月1日の番城が丘(現在地)に校舎新築移転と歴史を重ねてきました。

 そして、今年(2016年、平成28年)の8月の同窓会総会で、男女共学制となってから初めての女性同窓会長を拝命いたしました。

 奇しくも、世界的にはイギリスのEU離脱、アメリカ大統領選挙での共和党勝利、日本では天皇陛下の生前譲位の御発言、淡路島では日本遺産認定、兵庫ディオーネの5連覇と、まさに1つの時代の節目の年に、初女性会長という重責を担いながら、なおかつ2020年、津名高校創立100周年のビッグプロジェクトに備えなければなりません。

 そうした背景をもとに同窓生有志が集い、自分たちでこのホームページを立ち上げる事を決めました。

 外部のプロに頼ることも検討しましたが、校訓のトップに刻まれている「自主」の言葉を尊重し、すべて津名高校同窓生で作ることを選択いたしました。想いのこもったこのページを皆で創り上げていきたいと思っています。

 ともすれば母校は、輩出してきた人材の受け皿が薄いと言われてきました。
「いつかきっと帰りたくなる街づくり」を標榜する淡路市が5町合併した年と、津名高校の番城が丘校舎が竣工した年が同じという歴史の縁、今、更に胸に刻んで一歩前に進みましょう。

 最後に、今後とも同窓会に対しまして、格別の御支援御協力をお願い申し上げ、御挨拶とさせていただきます。

 よろしくお願いいたします。