本日、同窓会館改め、つなこう100年つながるミュージアムの落成式が、教職員の皆さん、来賓の皆さんを含め約100名の参加のなか、無事に挙行されました。
教頭先生のビシッとした声に、久しぶりの『起立、礼』が、学校を懐かしく思いました。
高校に博物館があるのは、なんと国内初!!とのこと。
そのミュージアム完成に尽力くださった方々の表彰がありました。
落成式典が終わり、なんだか太鼓が出てきて、と思っていましたら、、、
講談師に扮した川東事務長さんが、落成記念トークセッションの前振りで、兵庫県では唯一の鍾乳洞である野島鍾乳洞を発見した地学部のお話をおもしろおかしく伝えてくれました。
野島鍾乳洞=兵庫県淡路市野島常磐にある兵庫県唯一の鍾乳洞。この鍾乳洞は古第三紀始新世(約3800~3500万年前)に属し、いわゆる神戸層群の岩屋累層で、カキ、フジツボ等が多く含まれる礫層である。規模は小さいが鍾乳洞としての条件は全て備えており、主洞の長さ250m、高さは平均1mで、高いところは5mに達するものもある。洞底の勾配約10分の1で、淡路では唯一この鍾乳洞だけで貴重な天然記念物である。
野島鍾乳洞の名前は知っていたけれど、見に行ったことはありませんでした。まさかそれを先輩が見つけていたとは!
そして、井上民二さんという、農学博士が先輩にいたとは!
津名中学校や今の津名高のあるところには、化石が多く発見できるとは!
驚きと新発見のお話でした。
トンビの高らかな鳴き声が、コロナ禍の換気している窓から聞こえる中のトークセッションでした。
元地学部の大先輩達の、往年の探究心や好奇心でワクワクした姿が忍ばれる、今でもキラキラした目が印象的でした。
小野山先輩の、高校の部活動の経験が、社会人になっても活かされたこと。
樽野先輩の宇宙物理学を学びたくて上ばかり見ていたけど、地学部で下ばかり見た経験が、仕事に繋がったこと。
そして、井上民二先輩の源流は、原風景 淡路の魚釣りだったのではないかということ。
今の学生さん達にも、きっかけや発見になる言葉があったのではないでしょうか。
その後は、ミュージアムへ移動です。
エンジののぼりが素敵でした。
いよいよミュージアム公開です。
企画展 「〜冒険と探求の人〜 生態学者 井上民二」
地元で出土した標本では、購入された標本とはまた愛着も違って、理解や勉強が進むのではないかとのこと。
国内初の高校での博物館です。
資料の保管が大事です。後学の方々にお伝えするにも博物館が資料室にならないように、これからの活用も考えていく必要があるとのことでした。