関西福祉科学大学
健康福祉学部 健康科学科
北田 琴羽(高74回生)

この度、津名高等学校で3週間、養護実習をさせていただきました。今回の養護実習を通して、教科書だけでは学べない、教育の現場でしか得られない貴重な多くの学びを得ることができました。
実習では保健室での対応に加えて、体育祭に向けた保健指導を行うという貴重な経験をさせていただきました。生徒の皆さんに熱中症予防やけが防止のポイントを伝える際には、どのように話せば興味をもって聞いてもらえるかを考えながら準備を進めました。実際の指導では、私の問いかけに生徒が積極的に答えてくれたり、真剣にメモをとってくれたりなどやりとりを通して「伝える」ことの難しさと楽しさの両方を感じました。体育祭当日は、指導で伝えた水分補給や氷で冷却などを意識して行動している生徒の姿も見られ、保健指導の意義を実感しました。
また、学校行事の準備や保健だよりの作成などを通して、チームで連携して動く大切さも学びました。養護教諭は一人で全てを抱えるのではなく、協力しながら学校全体の健康を守っているのだと感じました。生徒一人ひとりの様子を丁寧に観察し、担任の先生に小さな変化を共有していました。そうした日々の細かな情報共有が、生徒が安心して学校生活を送るための支えになっているのだと実感しました。
残りの学校生活では、今回の実習で得られた気づきや学び、課題を大切にこれからも学び続けていきたいです。
在校生の皆さんへ。
実習中は、皆さんの明るい挨拶や優しい言葉にたくさん元気をもらいました。学校生活の中では、勉強や部活動、人間関係などで悩むこともあると思いますが、そんなときは一人で抱え込まず、周りの大人や友達を頼ってください。保健室は、体の不調だけでなく、心が少し疲れたときにも立ち寄っていい場所です。自分を大切にしながら、一日一日を大事に過ごしてください。
最後にはなりましたが、ご多忙の中、教育実習を受け入れてくださいました校長先生、教頭先生、並びに担当してくださった指導教諭、津名高生に心より感謝申し上げます。3週間ありがとうございました。
