着任して思うこと

高35回生　今若 克哉　

　本年度の人事異動により母校である津名高校へ着任いたしました。私自身母校での勤務は教職に就いたときからの希望でありましたが、35年の年月を経てようやく実現しました。残された在職期間は長くありませんが、母校のために微力ながら尽力したいと思っております。

　志筑の中心地にあり、老朽化が目立った校舎から第２グランドであった番城ヶ丘へと校舎は移転し、地中海をイメージしたハイカラなものに変わりました。また黒色の少し野暮ったかった制服がエンジを基調としたおしゃれな制服に変わるなど、私の津名高校在学中とは津名高校・津名高生の見た目は大きく変わりました。
　しかし勤務してから実際に津名高生と接してみると、多くの生徒が教員や来校者に対して立ち止まって大きく会釈をし、爽やかに挨拶をしている姿を見かけ、礼儀正しく真面目な津名高生の気質は以前と変わらない印象を持ちました。
　また総合的な探求の時間を利用した「Ｒｅｂｏｒｎ　Ｐｒｏｊｅｃｔ」と銘打った自分たちが暮らす地域を守り、元気にし、よりよい町作りに貢献する取り組みを行ったり、今はコロナ禍で実施できていない部分もありますが、観籐会やたそがれコンサートなど地域の方々と触れあう機会を大切にするなど、地域に根ざした学校を目指す姿勢が綿々と引き継がれていることを実感しました。

　本校の校訓は「自主・誠実・勤勉」です。「誠実・勤勉」の面では津名高生の良さを感じることも多いですが、「自主」の面では物足りなさを感じることも多いです。これまで常識であったことがなかなか通用せず「正解がない時代」と呼ばれる現代において、正解を求めて何事に対しても広く深く探求し、自分の頭で考え、意思決定できる人材になってほしいと思います。またそのためのサポ－トをしていく所存です。