米山 正幸(高35回)

 高35回の米山正幸です。在学中は野球部に在籍していました。
現在、北淡震災記念公園に勤務しています。

 北淡震災記念公園は、27年前の兵庫県南部地震で地表に現れた野島断層10㎞のうち140mをそのまま屋根をかぶせて保存している「野島断層保存館」、そして断層が家の真横を通りながらほとんど被害のなかった家を「メモリアルハウス」として保存展示、神戸大空襲と阪神・淡路大震災をくぐり抜けた神戸の公設市場の防火壁を「神戸の壁」として移設展示しています。「震災を語り伝える」施設として、地震の3年後、1998年4月2日にオープンしました。

 私自身、淡路島でも最も被害の大きかった旧北淡町富島で2か月の娘と被災しました。地元消防団員であった私は救出活動はもちろんのこと、そのあとの見回り、救援物資の配布、避難所の運営等、大変だったこと今でもはっきりと覚えています。この体験をもとに、「震災の語りべ」活動も行なっています。10月13日には、津名高校に行って後輩たちに語りべをします。

 歳月は記憶の風化という現実を一層突き付けています。
 私たち人間は、喜びや悲しみ、悔しさ、過去の感情や体験を忘れていく生き物です。しかし、忘れてはいけないこともあります。
 私たちが生きている今という時間は、亡くなった方が生きたかった時間です。あの時の悲しみ、悔しさ、二度と同じ思いを繰り返さないように、北淡震災記念公園はあの日の記憶と教訓を次世代に繋いでいきます。

 頻繁にブログを更新していますので、北淡震災記念公園のホームページをご覧ください。