教育実習を終えて

高60回生      
 佛教大学 通信教育課程
 文学部 英米学科
  赤井  梨恵さん

 今回の教育実習では、3週間という限られた期間の中で、教育の現場でしか得られない多くの学びがありました。特に印象に残ったのは、授業づくりの難しさと、生徒との関わり方についてです。

 まず、授業づくりに関しては、生徒にとってわかりやすく、かつ自分の力でアウトプットできるような授業内容を考えることの難しさを痛感しました。授業担当の英語だけでなく、他教科の先生方の授業も見学させていただく中で、様々なアプローチや工夫に触れることができ、大変勉強になりました。今後は、生徒の実態や学校の雰囲気に合わせた、より柔軟で効果的な授業づくりを目指していきたいと思います。

 また、生徒との関わりは、教育実習でしか得られない貴重な経験となりました。日々の挨拶や授業中のやりとり、休み時間、放課後での会話など、どれもが新鮮で、多くの気づきがありました。最終週の文化祭では、生徒の立場ではなく先生の立場で参加することで、全く違う視点から学校行事に参加することができました。準備や運営において、先生方が多くの役割を担っていることを目の当たりにし、大変さとともにやりがいも感じました。生徒一人ひとりの個性やクラスの雰囲気によって、関わり方を工夫する必要があるという点も、現場でしか学べない大切なことだと実感しました。

 今回の経験を通して、授業づくりの課題を一つずつ乗り越えながら、生徒に寄り添った教育を実践できる教師を目指していきたいと強く思いました。

在校生へのメッセージ~
 高校生活では、勉強や行事、クラブ活動など、さまざまなことに挑戦できる機会があります。その中で思うようにいかず、つらくなることもあるかもしれません。そんなときは、一人で抱え込まず、信頼できる友達や先生、家族など、話せる相手を見つけてください。そうした経験は、将来きっとあなたの支えになります。今の時間を大切に、たくさんのことに挑戦してみてください。いつか皆さんが成長し、大人になったときに、どこかで一緒に仕事をしたり、再び関わったりできる日を楽しみにしています。

高73回生      
 武庫川女子大学   
 健康・スポーツ科学部
 スポーツ科学科
  奥井 麻衣さん

 この度、津名高等学校で3週間、保健体育の教育実習をさせて頂きました奥井麻衣です。実習前や初日は、不安と緊張でいっぱいでしたが、生徒の皆さんの明るさや先生方の丁寧なご指導に支えられ、毎日がとても充実した時間となりました。

 保健の授業では、生徒の反応を見ながら内容を伝える難しさを実感しました。自分が伝えたつもりになっていても、生徒にはうまく届いていないことが多く、言葉の選び方や話す順序を工夫する必要性を強く感じました。同様に、体育の授業でも、自分自身ではルールが分かっていても、それらを簡潔に分かりやすく生徒に伝えることは困難でした。他にも、安全への配慮や集団を動かす力の大切さや大変さを学びました。ですが、生徒達が声を掛け合い、協力し合いながら活動している姿を見るたびに、気を引き締めて頑張ろうと思えることが出来ました。

 この3週間の経験を通じて、教師という仕事の奥深さと責任の重さ、そしてその分やりがいを肌で感じることができました。うまくいかないことも沢山ありましたが、それ以上に学びと喜びに満ちた貴重な経験でした。

 残りの大学生活では、今回の実習で見つけた課題や学びを大切にしながら活かしていきたいと思います。日々の学びに真摯に向き合い、将来生徒の前に立ったとき、自信をもって指導できるよう努力していきます。

 在校生の皆さんには、津名高校には支えてくれる先生方や仲間がたくさんいるので、失敗を恐れず、自分の可能性を信じて、何事にも前向きに挑戦してほしいと思います。

 最後になりましたが、今後は生徒ひとりひとりに真摯に向き合い、その成長を支えられるような存在になれるよう、これからも学びを続けていきたいと思います。津名高校の皆様、3週間本当にありがとうございました。

高73回生      
 大阪体育大学
 教育学部教育学科  
  吉岡 建人さん
 

 この度、3週間の教育実習を無事に終えることができました。保健体育という教科を通して、日々生徒の皆さんと関わる中で、私自身が多くの学びと気づきを得ることができました。はじめは緊張や不安もありましたが、明るく素直に接してくれる皆さんのおかげで、毎日が本当に楽しく、充実した時間となりました。

 授業では、生徒一人ひとりが真剣に取り組む姿勢に感動しました。体育の授業では、特にバレーボールに取り組む中で、仲間と声をかけ合いながら協力してプレーする姿や、ミスをしても励まし合う様子がとても印象的でした。一本のラリーが続いたとき、スパイクが決まったときにクラス全体で盛り上がる雰囲気に、スポーツの力、そして人と人とのつながりの大切さを強く感じました。保健の授業でも、自分の考えをしっかり伝えようとする姿勢に、皆さんの真面目さや柔軟さを感じました。

 この実習を通して、教師という仕事の責任の重さとやりがいの両方を実感しました。生徒に「伝える」ことの難しさと向き合いながらも、伝わったときの喜びや、生徒の成長を間近で感じられることは、他には代えがたい経験でした。

 在校生の皆さんには、ぜひこれからも「今」を大切にしてほしいと思います。日々の授業、友達との何気ない会話、部活動や行事など、一つひとつの経験が、皆さんの力となり、将来の自分を形づくる大切な要素になります。失敗やうまくいかないことがあっても、それをきっかけに次に進むことができます。周りの仲間を信じて、自分自身のペースで前に進んでください。きっと今しかできないことが、たくさんあります。

 私自身は、この実習を通して「生徒に寄り添い、共に成長できる教師になりたい」という思いを一層強くしました。これから教員免許の取得、採用試験に向けて、より一層努力を重ねていきます。そしていつか、皆さんのような生徒と、また新たな教室で出会える日を楽しみにしています。

 短い間でしたが、本当にありがとうございました。